セリアの溶岩石は水槽に使える?アクアリウム用品・メダカでの使い方を調査
100円ショップのセリアで、アクアリウム用の「溶岩石」が販売されているのをご存じでしょうか。
以前は専門店やホームセンターで探すことが多かった溶岩石ですが、現在はセリアのメダカ・アクアリウム用品売り場でも見かけるようになっています。
ただし、気になるのは「本当に水槽に入れて大丈夫?」「普通の石と何が違う?」「ろ過効果があるって本当?」というところです。
そこで今回は、2026年9月時点で確認できるセリア商品の販売・使用例に加え、アクアリウム専門店や実際の水質測定例も調べ、セリアの溶岩石を水槽でどう考えればよいのかを整理しました。
先に結論をいうと、セリアでは実際にアクアリウム・メダカ用途で使われている溶岩石の販売例を現在も確認できます。
ただし、「溶岩石なら必ず水質を浄化する」「どんな生体にも水洗いなしで使える」とまでは考えない方がよいでしょう。
石には個体差があり、水質への影響も製品によって異なるため、使用前の水洗いと、導入後の水質確認まで含めて使うのが安全です。

セリアで溶岩石は現在も買える?
まず確認したいのが、「そもそもセリアで現在も溶岩石を売っているのか」という点です。
セリアにはキャンドゥのような個別商品を検索できるオンラインショップがなく、公式サイト上で現在の商品一覧を網羅的に確認することはできません。
セリア公式サイトでも、店舗を中心とした販売方式になっています。
また、セリア公式の店舗案内では、商品については来店して現物を確認することを原則としており、電話での商品問い合わせ・取り置き・在庫確認は行っていないと案内されています。
そのためこの記事では、「全国すべてのセリアで常時販売中」とは断定しません。
一方、2025年9月にはセリアの店頭で溶岩石を確認した購入レポートがあり、2026年3月にも、メダカ用品を探してセリアへ行き、溶岩石を購入した記録が確認できました。
つまり、少なくとも2025~2026年にセリアのメダカ・アクアリウム用品として実際に流通している商品と考えてよさそうです。
ただし店舗・時期によって品ぞろえは異なるため、見つからない場合もあります。
そもそも溶岩石とは?
溶岩石は、火山から噴出した溶岩が冷えて固まった石です。
アクアリウムでよく使われる溶岩石は、表面に細かな穴や凹凸が多い多孔質な構造をしています。
水草専門店の杜若園芸でも、アクアリウム・ビオトープ用として黒色の溶岩石を販売しており、
- 多孔質でバクテリアの住みかになりやすい
- 水草が活着しやすい
- ビオトープやアクアリウムのレイアウトに使える
と説明しています。
つまり溶岩石は、単なる「黒い飾り石」ではなく、レイアウトと水草の活着ベースを兼ねやすい素材です。
セリアの溶岩石を水槽に入れるメリット
1.110円で石組みレイアウトを試しやすい
セリアの最大の魅力は、やはり100円ショップの商品であることです。
専門店では溶岩石を大袋や重量単位で販売していることもありますが、小型水槽やメダカ鉢ではそれほど大量に必要ない場合があります。
小型水槽のレイアウトを少し変えたい、モスを活着させる石を1~2個試したい、といった用途では少量の商品は使いやすいでしょう。
2.水草を活着させやすい
溶岩石の表面は滑らかではなく、細かな凹凸があります。
そのため、ウィローモスやアヌビアス類など、石や流木へ活着させて育てる水草の土台として使われています。
実際、2025年のセリア用品を使ったボトルアクアリウム実例でも、セリアの溶岩石にウィローモスを巻き付けて使用した例があります。
ただし、その実例が「セリアの溶岩石ならすべての水草に最適」という意味ではありません。
水草の種類や照明、水温、水質などは別に考える必要があります。
3.バクテリアが定着する表面を増やせる
溶岩石がアクアリウムで注目される理由の一つが、多孔質構造です。
杜若園芸では、多孔質な溶岩石がバクテリアの住みかとなり、水質浄化につながると説明しています。
ただし、ここは少し慎重に考えたいところです。
「溶岩石を数個入れればフィルターが不要になる」という意味ではありません。
生物ろ過は、ろ過バクテリアが定着する表面、水中の酸素、水流、飼育している生体数など複数の条件で成り立ちます。
そのため、溶岩石は「ろ過装置の代わり」ではなく、バクテリアが付着できる表面を水槽内に増やす素材の一つとして考える方が適切です。

溶岩石を入れれば水質は必ず安定する?
「溶岩石は水質に影響しない」という説明を見かけることがありますが、今回調べると、ここは一律に断定しない方がよさそうです。
例えば、アクアリウムサイトAQUAjpでは、実際に溶岩石を水へ入れ、pH・KH・GH・電気伝導度の変化を測定しています。
「溶岩石が水質(PH/硬度)に与える影響を検証」では、使用した溶岩石によって水質変化が確認されています。
別の実測例でも、5Lの水道水へ溶岩石を入れたところ、1週間ほどでpHが7.0から7.7へ上昇し、GHにも変化が確認されています。
この検証を行った「アクアリウム初心者」自身も、「すべての溶岩石が同じ結果になるわけではない」と注意しています。
ここが重要です。
溶岩石と呼ばれていても、
- 産地
- 含まれる鉱物
- 付着物
- 加工状態
まで完全に同じとは限りません。
したがって、セリアの商品についても、別メーカーの溶岩石で得られた測定値をそのまま当てはめることはできません。
セリアの溶岩石に「強いろ過効果」があるとは断定しない
この動画では、「水槽や池に使える神アイテム」として溶岩石を紹介する動画が中心でした。
実際、溶岩石はアクアリウムで長く使われている素材であり、多孔質という特徴もあります。
ただし、今回の調査では、セリアの特定商品のろ過性能やpHへの影響をメーカー自身が測定した公式データまでは確認できませんでした。
そのため、この記事では、
「セリアの溶岩石を入れるだけで水がきれいになる」
「フィルターと同等のろ過能力がある」
とは表現しません。
確認できるのは、一般に溶岩石が多孔質であり、アクアリウムではバクテリアの定着面や水草の活着素材として利用されていることまでです。
水槽へ入れる前にはよく洗う
溶岩石を購入したら、そのまま水槽へ入れるのではなく、まず表面の粉や細かな汚れを洗い流します。
アクアリウム・ビオトープ向けに溶岩石を販売している杜若園芸も、商品には細かな溶岩石の粉が付着している場合があるため、使用前に水洗いするよう案内しています。
基本的には、
- バケツなどへ溶岩石を入れる
- 水道水で表面を十分にすすぐ
- 濁りや粉を取り除く
- 鋭く尖った部分がないか確認する
- 必要なら別容器で水へ浸け、水質の変化を確認する
という順番で準備すると分かりやすいでしょう。
洗剤や家庭用漂白剤などを安易に使うのは避けます。

表面がザラザラしている点にも注意
溶岩石の凹凸は、水草を活着させるときにはメリットですが、生体によっては注意点にもなります。
表面が粗い石なので、体表の柔らかい魚や、石の隙間へ入り込む生体を飼育している場合は、尖った部分がないか確認したいところです。
また、石を高く積み上げる場合も、崩れて生体や水槽ガラスへ当たらないよう安定させます。
「アクアリウムで使える素材」と「どんな置き方をしても安全」は別です。
メダカ水槽・ビオトープではどう使える?
セリアの溶岩石は、メダカ用品として購入している実例が複数確認できました。
メダカ水槽やビオトープなら、例えば、
- 水草を活着させる土台
- 数個をまとめた石組み
- 水槽レイアウトのアクセント
- 苔やモスを付けた自然風レイアウト
などに使えます。
ただし、溶岩石を入れること自体がメダカ飼育に必須というわけではありません。
メダカに必要な水量、水温、水質、餌、酸素などを確保したうえで、レイアウト素材として追加するものと考えましょう。
セリアでは溶岩石以外のメダカ用品も確認できる
2026年の店頭購入記録を調べると、セリアのメダカ用品は溶岩石だけではありません。
2026年3月の購入記録では、溶岩石のほかに、
- 天然木の流木風オブジェ
- 卵・稚魚の隔離用品
- エアーポンプ用の黒いチューブ
などが店頭で確認されています。
2025年には水槽ガラスへ取り付けるマグネット式クリーナーの購入報告もあります。
つまり、セリアは現在、単なる園芸資材を水槽へ流用するだけでなく、メダカ・アクアリウムを意識した専用品の種類も増えていることがうかがえます。
ただし、セリアは公式の商品データベースを一般公開していないため、これらについても全国の全店舗で現在販売しているとは断定できません。
流木風オブジェは本物の天然木
2026年3月の店頭購入記録では、「流木風オブジェ」が天然木の商品として販売されていました。
購入者の実測では7~8cm程度で、パッケージの注意表示に従ってアク抜きを行ったところ、水へ浮いたことも報告されています。
ここでもポイントは、
天然木だから、そのまま水槽へ入れてよいわけではない
ということです。
流木類は製品の説明を確認し、必要なアク抜きや下処理を行います。
一般の園芸用石とは分けて考える
セリアには園芸コーナーにも天然石や砂利があります。
しかし、「セリアで売っている石」というだけで、すべてを水槽用として扱うのはおすすめできません。
例えばセリア公式の手作りレシピには、園芸・クラフト材料として「天然石500g」や「人工砂利100g」などの商品も登場しています。
ただし、このセリア公式「セメントで手作りプランター」で紹介されている石は、あくまでプランター制作材料として掲載されているものです。
この情報だけから、
- 観賞魚に安全
- 長期水中使用が可能
- 水質へ影響しない
とは判断できません。
同じ100均の商品でも、「アクアリウム・メダカ用品として販売されているもの」と「一般の園芸・インテリア商品」は分けて考えた方がよいでしょう。
セリアとキャンドゥのアクアリウム用品は少し方向が違う
同じ100円ショップでも、今回調べたキャンドゥとセリアでは、確認方法や商品構成に違いがあります。
| 比較 | セリア | キャンドゥ |
|---|---|---|
| 公式オンライン商品情報 | 個別商品を網羅的に確認できない | 公式ネットショップあり |
| 確認できた特徴 | 溶岩石、流木風素材、メダカ用品など | 麦飯石、ゼオライト、隔離ネット、水換え用品など |
| 溶岩石 | 近年の店頭販売例あり | 今回の公式調査では確認せず |
| 水質管理用品 | 麦飯石などの購入例あり | 公式ページで麦飯石・ゼオライトを確認 |
キャンドゥは公式ネットショップから「現在確認できる商品」を調査しやすい一方、セリアは店頭で実際の商品を確認する必要があります。
そのため、この2社の記事では調査方法そのものを変えています。
セリアの溶岩石がおすすめなのはこんな使い方
| 使い方 | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
| 小型水槽の石組み | ○ | 少量から試しやすい |
| メダカ鉢・ビオトープ | ○ | 自然風レイアウトを作りやすい |
| モス・水草の活着 | ○ | 多孔質で表面に凹凸がある |
| フィルターの完全な代用 | × | 石だけで必要なろ過能力を保証できない |
| 水洗いせず投入 | × | 粉や付着物を除去したい |
| 水質調整剤として使用 | △ | 水質への影響は製品・石によって異なる |
買うときにチェックしたい5項目
セリア店頭で溶岩石を見つけたら、価格だけでなく次の点も確認すると使いやすいでしょう。
- 用途:パッケージに水槽・メダカ・アクアリウム用途が書かれているか
- 大きさ:飼育している生体や水槽サイズに合うか
- 形:鋭く尖った部分がないか
- 表面:極端に粉が多く付着していないか
- 注意書き:使用前の洗浄などメーカーの指示がないか
特に天然素材の場合、同じ袋の商品でも形には個体差があります。
レイアウトで使うなら、「一番大きな石を選ぶ」より、実際の水槽で安定して置ける形を選ぶ方が使いやすいでしょう。
「神アイテム」を調べ直すとどうだった?
YouTube Shortsの動画をもとに、セリアの溶岩石を「水槽・池に使える神アイテム」と紹介していました。
今回あらためて調査すると、溶岩石そのものは確かにアクアリウムで広く使われている素材で、現在もセリアでの販売・使用例を確認できました。
その意味では、着眼点そのものは間違っていません。
ただし、
- 多孔質だから必ず高いろ過能力が得られる
- 溶岩石なら水質へ影響しない
- 買ってそのまま投入してよい
と一般化することはできません。
まとめ|セリアの溶岩石は「安く試せるレイアウト素材」と考えよう
セリアの溶岩石について調査すると、2025~2026年にも実際の店頭販売・購入例が確認でき、メダカ水槽やアクアリウムで使われています。
一般的な溶岩石には、
- 多孔質である
- 水草を活着させやすい
- バクテリアが付着する表面を増やせる
- 自然な石組みを作りやすい
という特徴があります。
一方で、水質への影響については実測例でも結果に違いがあり、「溶岩石=完全に水質へ影響しない」とは考えない方が安全です。
セリアで見つけた場合は、パッケージの用途・注意事項を確認し、十分に水洗いしてから使用しましょう。
110円で試せることは大きな魅力ですが、セリアの溶岩石は「入れるだけで水質が劇的によくなる神アイテム」というより、レイアウト、水草活着、バクテリアの付着面を兼ねられる低価格なアクアリウム素材として考えるのが適切です。